日本のBMW中古車はなぜ安いのかを考えた

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日本のBMW中古車はなぜ安いのかを考えた

2023年、BMW X4を購入しました。メーカー希望小売価格は800万を超える高級車ですので、新車では買えません。中古で購入しました。

若い頃、池袋駅西口交番でX6を目撃して以来いつかはX6と思っていましたが、X6はメーカー希望小売価格が1,000万円を超えます。平凡なサラリーマンには手が出ない品物です。弟分のX4も大分背伸びをしないと、手が出ない価格です。

ベースモデルである「X4 xDrive28i M Sport」(744万円)に装備品(92万円)をつけた商品です。名前のとおり黒色です。(本音は青色がいいのですが中古車なので止む無し)ベースモデルに加えて装備品がついていますのでお得感はあります。

中古BMW.X4(2017ブラックアウト・41,000km)の金額

  • 車両本体価格     ¥2,800,000
  • 点検整備              ¥200,000
  • コーティング        ¥140,000
  • 板金                    ¥130,000
  • 未経過分        ¥60,000
  • 値引き                -¥130,000
  • 合計                  ¥3,200,000

6年落ちの中古でも300万円を超えてきますので、正直な気持ち高いというのが本音です。ただヨーロッパ地域に比べると中古車価格は安価です。

イギリスBMWの認定中古車価格

BMW X4でスキーに行きたいので、装着可能なチェーン・スノーソックスの記事を探すため、イギリスのGoogleでネットサーフィンをしていたら、イギリスの認定中古車のサイトに行きつきました。価格が日本に比べて高価です。

2017年2月登録 X4 xDrive20d M Sport(ブラック 71,134km)
車両本体価格     ¥3,600,000(22,890ユーロ)

中古車を買う際は、整備費用やコーティング等のオプション整備をすると思うので実際は、もう少し高くなると考えます。

イギリスの2017年X4の価格は45,550~58,100ドルなので、680万から869万円です
日本の2017年X4の価格は726万から893万円です(イギリスでは28iが45,500ドル)
新車の価格には大きな差がないにも関わらず、イギリスの6年落ちのBMW X4 xDrive20d M Sportはベースモデルに対して、53%の価格を維持しています。71,000kmも走行しているのにです。
一方で日本のBMW ブラックアウトモデルはMスポーツ仕様ですのである程度同条件で比較できます。6年落ちで車両本体価格280万円なので、ベースモデルに対して、39%の価格となっています。実際にはブラックアウトモデルでオプションが92万円分ついていますのでお得です。且つイギリスの車両の走行距離とは30,000kmの差があります。
日本のBMWはイギリスに比べたら安価です。なぜここまで下落してしまうのでしょうか?

日本の中古BMWが安価な理由(個人的見解)

70,000km超で6年落ちの中古車が、新車価格の半分。日本なら3割以下でないと売れない印象があります。320万で購入して高かったかなと思っていましたが、外国と比べると安価でした。私的見解ですが、理由を考えてみました。

BMWのイメージ
BMWはメルセデスベンツ・アウディと並んで、高級外車のイメージです。見栄を張る手段の一つとして車を認識する人もいるため、中古のBMWでは見栄が張りずらいという事で、中古車市場に安価な車両が溢れている可能性があります。
六本木のカローラや究極のナンパ車など品が無い呼び名もありました。カローラはいい車ですし、BMWは走りに徹したお車です。
普通自動車の償却期間は6年
普通自動車は6年・軽自動車は4年が会計上の償却期間です。個人事業主・法人組織など、経費としてBMWを買う層が存在します。減価償却費として計上出来るのであるのであれば、中古車買って2年程度償却を行うより、新車で買った方が、メリットがあります。
BMWに限った話ではありませんが、償却期間が6年という税制が、6年経過の車両は価値が無いと誤解を招いている可能性があります。(価値がないのはあくまで簿価です)
長期利用を望まない税制
10年経過したら車は故障が増えると言われています。形あるものですので、壊れるのは当然です。窓落ち(窓ガラスが上がらない)・ギヤ抜け(ギアが入らず空転)・ラジエター冷却水漏れ・リアゲート油圧ダンパー破損・・過去色々壊れました。ただ壊れた車を故障して乗り続けるか否かの違いです。
ただ日本の税制が許しません。保有が13年を超えると自動車税と重量税が大幅にあがります。日本もクラッシックカー税制など、ビンテージカーを優遇して欲しいです。
メンテナンスコストが高い
トヨタ自動車であれば、部品共販(今はモビティパーツ)があり、すぐに部品が手に入ります。BMWの場合は時に本国オーダーとなり、運賃・為替で部品代が高騰します。
新車を買うぐらいなら、メンテナンスコストをかけて長く乗る発想の国の車です。車の状態を維持していく為、定期的に部品代がかかります。
特記・販売店に対する過剰なプレシャー
BMW販社はBMWの看板がないと商売が出来ません。BMW日本法人はその優越的地位を盾に、販売店に過剰な販売プレッシャーをかけていたと2019年報道がされました。2018年の販売の3割は自爆営業とも言われています。自爆営業の結果、多くの新古車が市場に出回り、価格が下がった可能性があります。
優越的地位の濫用はBMWに限った話ではありません。以下公正取引委員会資料より引用。

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