バンパーのヘコミ傷を素人DIYで修理
長年乗っていたミラアビィから、私にとっては、身の丈をはるかに超えた車・初代X4を50歳の自分へのご褒美として購入しました。中古車なので傷が沢山あります。
日本には「金継ぎ」という割れた陶器の傷を隠すのではなく、あえて金で傷を見せる事で、陶器にあらたな魅力を吹き込むという素敵な考え方があります。欧米の傷を消す修復法とは異なる発想です。(ギャラリーフェイクから学びました)
車の外観修理は如何に傷を消して、元の傷が無い状態に戻すかが職人技ですが、車の本来の機能は移動です。私見ですが、移動できれば、多少の傷があっても問題ありません。
Mercedes-Benz・BMW・Audiのドイツ御三家車はいつもピカピカという印象がありますが、自分は傷も車体の一部として付き合っていきます。
納車時のリアバンパーの傷
リアバンパーの右センサー下部にへこみ傷(遠目だとあまり気になりません)
近くでみると深くえぐれています(傷の周辺もへこんでいる)
ズームすると表面のささくれも惨い(3mmへこんでいるので水が入りそう)
シルバーのコーキングで金継ぎ風に修理→失敗
深くえぐれているので1回で直そうとはせず、複数回コーキングしていきます
1回目・大体の形にコーキングします(角があるので難しい)
2回目・重ねてコーキングをします(角を出します)
コーキングの仕上がりを確認すると表面が綺麗ではありません。次回表面を整えます。
時間経過と共に剥がれてきました
お風呂のコーキングが全く剥がれないので車も剥がれないものと思っていましたが、結果は違います。2ケ月でコーキングはボロボロで剥がれてきてしまいました。下地がつるつるなので、サンドペーパーをかけて接着するようにしましたが、失敗です。
失敗しましたが、コーキングは350円程度なので、あまり気になりません。家のお風呂のコーキングに転用します。
ダイソーのエポキシパテでセオリー通り修理→今のとこ成功
ダイソーには車の補修に使える製品が沢山あります。接着力の強いエポキシ樹脂のパテも100円で購入出来ます。凄い時代です。バンパー修理のセオリーは以下のとおりです。
- パテでへこんだバンパーを埋める
- サンドーペーパーで平らにする
- 周辺部を含めて塗装する
車の塗装はとても手間がかかります。塗装の為の用具・マスキング・下地処理・磨き・・しかも素人が上手くできる保証はありません。今回は塗装をテープで代用します。
まずはバンパーを洗浄
何をするにもまずは洗浄です。パテを付ける前に、噴霧器で綺麗に埃を洗い流します。噴霧器があれば、どこでも作業が出来るので便利です。
ダイソーのパテを貼り付ける
熱くなるので注意と記載がありますが、素手で作業は可能です。100円ショップのパテを手でこねて、素手で成形していきます。仕上げは木の切れ端で押し付けて平らにして角をだします。
素人DIYでもパテは粘土の要領でやれば、簡単に綺麗に成型出来ます。初めからこうすればよかった。角が綺麗に出て満足です。ただこのパテは耐水性はありません。耐水性のあるパテは緑色であまりに合いませんので通常のパテにしました。
パテを削って平らにする
塗装をするテクニックはないので、最後はテープで仕上げます。テープを貼る前に、パテの面を平らに角を出すように削っていきます。紙やすりも100円ショップの品で十分です。
カーボンテープで仕上げをする
アメリカ映画を見ていると、綺麗な高級外車も多いですが、ガムテープで補修して走っている車も沢山出てきます。なんかワイルドでアメリカっぽい。多少の傷ならガムテープで直してしまう姿勢が素敵です。自分も簡単に直すのが好きなのでガムテープで仕上げをします。
Amazonでカーボン風のガムテープが900円で売っていたので、購入しました。このカーボン風のテープはドアエッジに貼って、傷防止にもなるので色々使えます。ボディ本体が黒なので、貼っても違和感がないのもいいです。
バンパーの凹み補修完成・・これでいい
パテの削りが不足、カーボンテープを貼ったら盛り上がってしまいました。しまったという感じですが、これで完成です。
ピカピカのBMW X4もいいですが、多少傷がついても、自分でメンテナンスをしている感じがcoolです。(綺麗で傷一つ無い車はもちろん素敵ですが、傷があっても素敵です)