バンパーのヘコミ傷をファインラインペンで修理
長年乗っていたミラアビィから、私にとっては、身の丈をはるかに超えた車・初代X4を50歳の自分へのご褒美として購入しました。中古車なので傷が沢山あります。
日本には「金継ぎ」という割れた陶器の傷を隠すのではなく、あえて金で傷を見せる事で、陶器にあらたな魅力を吹き込むという素敵な考え方があります。欧米の傷を消す修復法とは異なる発想です。(ギャラリーフェイクから学びました)
車の外観修理は如何に傷を消して、元の傷が無い状態に戻すかが職人技ですが、車の本来の機能は移動です。私見ですが、移動できれば、多少の傷があっても問題ありません。
Mercedes-Benz・BMW・Audiのドイツ御三家車はいつもピカピカという印象がありますが、自分は傷も車体の一部として付き合っていきます。
納車時のリアバンパーの傷
リアバンパーの右センサー下部にへこみ・擦り傷(遠目だとあまり気になりません)
近くでみると深くえぐれています(傷の周辺もへこんでいる)
ズームすると表面のささくれも惨い(3mmへこんでいるので水が入りそう)
今回はバンパー下部(黒のバンパー)の擦り傷を修理します。ボディ本体と同じ色なので、タッチアップペン・BMW475・ブラックサファイヤをファインラインペンで塗ってみます。
ファインラインペンで擦り傷を修理します
施工前・耐水サンドペーパー(100円ショップ)で擦り傷の周辺を平らにします
耐水サンドペーパーで平らにした後です
バンパー上部はコーキングで埋めて修理としますが、下部はボディと同色なのでタッチアップ補修です。
ファインラインペンで擦り傷の場所だけに塗料を落としていきます
マスキングテープをして擦り傷を整えたつもりでしたが、傷が付いていない箇所も白っぽくなってしまっています。ここが素人の失敗ポイントです。今後磨いて艶をだしていきます。
擦り傷を平らにした箇所のみファインラインペンで塗料をおとしていきます。軽く乾かして再度ファインラインペンでタッチアップして一旦完了。確り乾いた1週間後以降に、磨きをしていきます。
ソフト99・ツヤ仕上げキズ消しセットでタッチアップ部含め周辺を磨きます。
2006年10月に発売され、今も売られているロングセラー商品です。10年以上前に買った商品を開けてみたらまだ硬化していませんでした。すごい。
手持ちの品で修理が第一ですので、この商品を使って、磨いていきます。発売当初は850円がメーカー希望小売価格でしたが、今はAmazonで500円前後で売っています。
発売当時も値頃感はありましたが、今は500円なので気軽に購入出来ます。深い傷には効果ないと評価は渋めの3.6です。この価格で小分けして販売しているので、大きな期待はしていません。確りとした3Mのコンパウンド小分けで買うと4,000円以上します。
磨きの作業は疲れますが、最後の仕上げですので5分間ひたすら磨きます。5分でも疲れます。
素人DIY修理完成
iPhoneXRで接写すると塗った感がありますが、後ろからぱっと見る分には分かりません。素人がプロの仕上がりを求めて更に手を出すと、傷が広がりますので、ここでよしとします。わざわざ傷を探しに行かなければこれで十分です。
ファインラインペンは洗浄して次回も使う
840円もしたファインラインペンですので、次回も使える様に、確り洗浄します。ラッカー薄め液をそのまま、容器に注いで洗うだけで塗料は落ちます。ラッカー薄め液は強力ですので、念の為手袋(100円ショップの衛生商品)
使うのはラッカー薄め液です。ラッカー薄め液はラッカー塗料のみを落してくれ、タッチアップが失敗した時には拭き取る事も出来るすぐれものです。ラッカーシンナーという人もいますが、単に英単語のthin(薄い)にerを付けているだけです。日本語に翻訳すればラッカーを薄めるで同じ言葉です。
自分は桃2個入りにプラスチックケースで代用しましたが、ダイソーのショットグラスであれば、洗浄後ペンを立てておけるので便利そうです。施行中とかペンの置き場所として有効活用できます。